« ペリメニとプルゲー。 | トップページ | カート、あんたって人は。 »

さよなら、マイコー。

学生サークル時代、新入部員の男の子の持ちネタが、「スリラー」だった。

彼の名前が、今どうしても思い出せないんだけど(ごめんよ)、「てとってとってとっ」っていう、何だか無性にかわいらしいピボッドターンと、それを見た先輩達が大笑いしていた顔だけは覚えてる。あの頃似たような光景が、大なり小なり、日本のあちこちで展開されていたんじゃないだろうか。

Cup of Russia 2001 SP  マイケル・ジャクソンメドレー

これって、曲のつなぎがめちゃくちゃだの(実際そう)、衣装の趣味が悪いの(最初は股間にあった編み上げを撤去させられた)、腰振りが下品だの。とどめに、ソルトレイクシティの悪夢があったために、ファンの間ではちょっとないがしろにされている(ように見える)プログラムだ。練習の時、マイケルの振りがどうしてもうまくできなくて、癇癪を起こしたジェーニャは、グラスだかコップだかを壁に投げつけたんだっけ。がんばったのにね。
ジェーニャは良くも悪くもバレエの国の人だ、と思う。こういうポップス系の崩すとカッコイイダンス(何て言うのかなあ…素人だから表現が見つからずに歯がゆい)は、あんまり似合わない、てか苦労しているように見える。でもステップは、やっぱり圧巻だね。毎日マイケルのビデオを観て研究したのだろうか。
それにしてもジェーニャ、「何で今、マイコー?」っていう疑問は湧かなかったんだろうか。ミーシン先生のプランだったから、それは無理なのか。

ここに本家の「Billy Jean」も貼ろうかと一瞬思ったけど、マイケルに敬意を表するために思いとどまった。ジェーニャにも気の毒だしなあ(笑)。

それにしても、絵に描いたように突然あっちへ逝ってしまう天才って本当に多いね。
私は格別ファンではなかったものの、確実に影響を受けた、同時代人のひとりです。
マイケル、あなたは紛れもなくあの時代のアイコンでしたね。
どうぞ安らかに。


« ペリメニとプルゲー。 | トップページ | カート、あんたって人は。 »

プルシェンコ」カテゴリの記事

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

biboさんからコメントいただきました。
*****************************

こんばんは。biboです。マイコーの死は、ほんとうに驚きでした。大学生の時に、友達と東京ドームのコンサート(ライブってかんじと違うんですよね、ドームとか大箱になると。)に行ったことがあり、それ以降、結構CDを買いあさった記憶があります。 とはいえ、この曲のつなぎは、キツいっすねー、本当に。ジェーニャさんはよく演技したなと、脱帽です。そこまでして、マイコーにこだわったコーチも、きっと東京ドームに行ったんだと思います。?

>bibo様
ご来店&コメントありがとうございます!
コメント欄がうまく動かなかったようですみません~。でもようこそいらっしゃいました。
本当に突然で。動画サイトでいくつか動画を見返してみたら、やっぱりとんでもない人だったと実感しました。晩年はゴシップまみれで気の毒だったよね。といいつつ、ロンドンのコンサートのチケットを入手していた人はどうするんだろう…なんて下世話なことを考えてしまった。
東京ドームに行ったのね。結局一度も生で観られなかったのでうらやましい! 
それにしても、biboさんの隣でミーシン先生がマイコーに熱狂している姿を想像して、腹筋が壊れそうになりました。そうだったのか!知らなかったぞ、先生!

1982年当時、吉祥寺の街角で延々と「スリラー」のプロモーションビデオ(フル・ヴァージョン)を流しているお店があって、わたしはへばりついて何度も見ていたのを思い出します。当時はテレビではフル・ヴァージョンをなかなか放映してはくれないし、今と違って簡単に動画をダウンロードできるわけでもなかったですし……。
マイコーは、あれほど頂点を極めたのに、晩年はどう考えても幸せとはいえなかったように思います。直接の死因はともかく、10年以上かかって緩慢な自殺をしていたような気がします。今は安らかな気持ちで眠っているのだと信じたいです。

(すみません。続きです↑)そこいくと、我らがジェーニャ君は、良い意味でも悪い意味でも、自分をそういう風に追い詰めていくタイプではないようなので、ファンとしてはありがたい(?)……のかな?

>ぐりしぇんこ様
ご来店&コメントありがとうございます!
YouTubeでスリラーのフル・ヴァージョンを見返してみたんですが、結構ディテールを覚えているんですね。でも、当時どこでそんなに観たのかよく覚えていない。当然、ぐりしぇんこさんがおっしゃるように、動画を好きに観られる環境じゃなかったはずなんですが…はて。
マイケルの絶頂期や、それ以前からずっと応援し、復帰を信じてきたファンの方の気持ちを考えると今度のことは本当に切ない。
ジェーニャもあれだけのアーティストですし、若い頃のインタビューを細切れにでも読んでみると、ちょっと危ういかな~と思う部分はありましたよね。
でも、超ニワカな私が言うのは本当におこがましいんですが、トリノ後の3年もの長いモラトリアムは彼の人生にとって、プラスだったんじゃないかと。人生を楽しむとか、この世で幸せになりたいとか、人として当たり前の欲求を表現できるようになったというか。UFOから地上に降りてきたというか(笑)それを物足りないとする向きもありますが、ファンって勝手なものですよね。
さっき某巨大掲示板に、ジェーニャは途中で合宿を離脱したという書き込みがあってちょっと心配なんですが…とにかく無理せず、もしバンクーバーまでたどりつくことができたら、それだけで最高だと思っています。

Emizhenyaさんのコメントを読んでいたら、ふと、今回の訃報直前までのマイコーとジェーニャに共通点があることに気づきました。長いブランクの後で大きな仕事が控えていること、既に頂点を極めてしまっているので新しいことをするには大きなプレッシャーがあることなど……。
それから、ジェーニャも時々、「自分には子供時代がなかった」とインタビューなどで話していますよね? スケートのためにサンクトペテルブルグに出てきて、たった11歳だというのに一人で怯えながら暮らしていた、毎日自分を守るために必死だった(酔っ払いの男などが、同じ部屋でウロウロしていた)、そこで自分の少年時代は終わった、と語るインタビューを某サイトで初めて読んだ時、私、かなりショックを受けました。トリノからのにわかファンだった私には、最初ジェーニャは「とっても健全な明るい人」にしか見えなかったので……。マイコーも「子供時代がなかったことを残念に思う」と言っていますよね。栄光をつかんだ後というのは、今度は過去に失ったものを取り返そうとするものなのでしょうか。
トリノで金を取るまでのジェーニャを知らないと、ここ数年のジェーニャは、慣れない世界で慣れない遊びをしているような感じで、あまりイケてる状態にはみえないですよね(笑)。
でも、Emizhenyaさんがおっしゃるように、この(他人から見たら、あんまり理解できないしイケてないかもしれない←しつこい!)3年間で、ジェーニャはなんとか「スケートの天才」以外の本来の自分や、失われた過去の自分を一生懸命取り戻していたのかも知れませんね。
ジェーニャが無事にバンクーバーまでたどり着けることを心からお祈りしています。その祈りがジェーニャにとって大きな負担にならないことを願いつつ……。

上のコメント(↑)は、by「ぐりしぇんこ」です。名前間違えただけでなく、今度は名前を書かなくなってしましました(^^; 必ず何か書き忘れたりミスをしたりで、ホントすみません。

emiちゃん

きっと一昨日は、全世界でブログ書いている人の4分の3はマイケルネタだったよね(根拠なし)。

まさかと思ったけどジェーニャがマイケルナンバーで演技してたとは…。冷戦時代だったら考えられないことだよね〜。
って芸術やスポーツの世界ではそうでもないのか?

私は昔、まだRの社員だったころ、社員旅行に行くときに成田空港の動く歩道でムーンウォークもどきをやって、みんなに「やめなさい」と戒められました。

>夜型様
ご来店&コメントありがとうございます!
連れ合いが変なメッセージを送ってすみません。って私のせいだけども。
確かに…少なくともあの日私が覗いたブログの話題はほぼ全員、マイケルだった。
ソビエト崩壊以前のフィギュアのプログラムについてはニワカなんでよく知らないけど、
それこそ昔は冷戦の代理戦争みたいなもんだったしなあ、スポーツ自体が。
ジェーニャは2002年のソルトレイク五輪でマイコーをSPに使ったんだけど
(そしてコケた…泣)
あのオリンピック自体が、同時多発テロの直後で、北米ナショナリズムがむき出しで
あんまりいい大会じゃなかった。ごく最近だけど。
今度ムーンウオーク見せて見せて!恵比寿あたりで(笑い)

>ぐりしぇんこ様
そうですね。マイケルとジェーニャの生い立ちって重なる部分がちょっとある。
家族のために、重い荷物を幼い頃から背負わなくちゃならなかった。
それを思うと、胸が締め付けられるんですが。
でも、最近のインタビューで、もう一度生まれ変わったとしても
今の自分と同じ選択をして、サンクトにひとりで出てきて、
すべてを受け入れて、乗り越えるだろうと答えているのにすごく感銘を受けました。
弱っちいけど強いコだ(笑)。だから、いろいろ大丈夫。
根拠はないけどそんな気がしています。


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/540565/45456373

この記事へのトラックバック一覧です: さよなら、マイコー。:

« ペリメニとプルゲー。 | トップページ | カート、あんたって人は。 »

最近のトラックバック

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31