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質流れの白い靴。

蒸し暑い中、あれこれスケートの動画を観ていると、何やらうずうずと自分でも滑りたくなってくる。しかし最後にスケート靴を履いたのは、一体何年前のことやら。もし今どこかのリンクに出かけたとしたら、立派なフェンスのお掃除おばさんになることは間違いない。たぶん、ジェーニャを含めてすべてのスケーターが、神様のように思えることだろう。

うーんと昔、子どもの頃の話。札幌育ちの私にとって、冬と言えば雪や氷とたわむれるしか遊びがなかった時代だ。家が山から遠かったから、スキーは大人に連れて行ってもらわなくちゃならなかったけど、スケートは自分でバスに少し乗れば、東区の美香保体育館で滑ることができた。冬休み(北海道の冬休みは少し長い)はよく出かけていったっけ。友達と行くこともあったけど、ひとりで出かけることも多かった気がする。

小学校4,5年生の頃、親にねだって白いフィギュアスケートの靴を買ってもらったことがある。買いに行ったのはスポーツ用品店ではなく、質流れ品を扱うお店だった。ああいうお店(たぶん今とは感覚も雰囲気も違うと思う)で買い物をしたのは後にも先にも一度きりだけど、育ち盛りの子どもを3人も抱えて、親も大変だったんだろう。まだ成長期だったからサイズは大きめを選んだし、やたら革が硬くて、その上ヒモがとても細くて、小さな私には履きこなすのが難しかった。それでも、スケートリンクで靴を借りずに済むことがちょっと誇らしくて、本当にうれしかった。

といいつつ見よう見まねでマスターしたのは、危なっかしいフォアとバックのクロス、スリーターンとスパイラルの真似事みたいなものぐらい。スピンは最後までうまくできなかった。運動の得意な友達は、誰に教わることもなく、アップライトスピンを上手に回ってたっけなあ。中学校に上がってからは学校の部活に忙しくなって、スケートリンクからは足が遠のいてしまった。自分のスケート靴があったことをふっと思い出したのは、ジェーニャを観だした本当に最近のことだ。

あの白い靴、まだ実家にあるのかな。それとも、とっくに捨てられてしまっただろうか。

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コメント

南国にも1軒だけアイススケートリンクがありました。市内の子は皆一度は行ったことあるんじゃないかな。でもスケート靴持ってる子なんていなかったなぁ。
子供用のスケート靴、いまならネットオークションとかフリマとかで有効利用されてるんだろうね。
そう思うと当時の質屋って貴重な存在だよねえ。

liangちゃん
ご来店&コメントありがとうございます!
南国のスケートリンク、今もまだあるのかな。フィギュアもスピードも、日本選手はずいぶん頑張ってる昨今なのに、ここ数年の不景気で、スケートリンクががんすか閉鎖されちゃってるって聞くので…何とかならないものか。
確かにネットも何もなかったころは、質屋さんはリサイクルの大きな担い手だったろうなあ。しかし子供用のスケート靴(ほぼ新品だったけど)が、一体いくらになったのやら…

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